知っておきたい素肌の仕組み
知っておきたい素肌の仕組み|美肌になるための基本記事一覧
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織で構成されます。そのなかでも、スキンケアをするうえでとくに知っておきたい、表皮と真皮の構造を中心に、くわしく説明していきます。皮膚のいちばん表面の部分が、表皮です。「角層」と「角層以下の表皮」とで構成されていて、それぞれにきちんとした役割があります。表皮は、体の部位によっても違いますが、厚さ0.2mm程度で、それが4つの層(角質層、顆粒層、有棘層、基底層)に分かれていま...
真皮は、基底膜をはさんだ表皮の下にある、肌の土台のようなもの。約70%は、コラーゲンとよばれる線維でできています。主な役割は、肌の弾力を保ち、真皮内にある毛細血管が栄養と酸素を肌のすみずみまで届けることです。コラーゲンのところどころにエラスチンと呼ばれる別の線維があり、コラーゲンのところどころを、つなぎ止めるように支えています。エラスチンは、水分を除いた真皮の5%前後を占めるものですが、年齢ととも...
ヒトのお肌は、角層以下の表皮で、肌をつくる細胞が生まれ、そして次々に入れ替わっていっています。これを「ターンオーバー」と呼びます。「ターンオーバー」とは、入れ替わるというような意味ですが、美容の分野ではとくに、表皮の生まれ変わりのことを指しています。表皮のいちばん下にある基底層で新しい細胞が生まれ、28日くらいかけて角層へと上がっていき、最後は垢となってはがれ落ちるというサイクルがターンオーバーで...
私たちが、海に入って塩漬けにならないのは、どうしてだと思いますか? それは、肌表面に「バリア機能」が働いているからです。バリア機能の働きを担っているのは、表皮のいちばん上にある「角質層」です。顔の場合、角層は約20層の細胞が積み重なっていますが、そのすき間をセラミドなどの「角質細胞同胞質」がぴったりと埋めています。レンガ(角質細胞)が幾重にも重なり、それぞれのすき間をセメント(セラミド)が埋めてい...
角質のバリア機能は、実は肌の中の「セラミド」の量と関係します。セラミドが減ると、バリア機能も弱まります。角質層の水分を守っている保湿物質には、「皮脂」「天然保温因子」「セラミドなどの角質細胞間脂質」の3つがあります。これらが助け合いながら、水分をキープしているのです。角質細胞間脂質は、コレステロールのようなものを原料として、表皮細胞の中でつくられます。いろいろな脂質が混ざり合ってできていますが、そ...
表皮のいちばん深い部分にあり、表皮の中でいちばんの働きものが、「基底層」です。「基底層」は、ターンオーバーのサイクルのスタート地点で新しい表皮細胞を生み出す、工場のようなところです。新しい細胞が作り出される時は、まず毛細血管から栄養分と酸素が供給され、「基底層」にある「基底細胞」が必要に応じて細胞分裂します。そして、ターンオーバーのスタート地点になっているのです。ダイエットなどで栄養(とくにタンパ...
「コラーゲン」とはタンパク質の一種で、水分を除いた真皮の約70%は、コラーーゲンが占めています。「コラーゲン」は、線維状の構造をつくる性質があり、人体では、皮膚のほか、筋肉や骨、内臓などのいたるところに存在します。このコラーゲンをジョイントしているのが、もう一つの線維であるエラスチンです。そして、コラーゲンとエラスチンの骨組みのあいだを埋めているのが、ヒアルロン酸などのゼリー状の物質になります。